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日記

Fittingの話2

アジャスターのお話をしていきたいと思います。

普段皆さんが目にするアジャスターはHillタイプやwittnerのL型のものなどありますがどれもテールピースに直接付いているものがほとんどです。

松本弦楽器で扱っているものは自作しているもので市販はされていません、まずは実物を見てください。

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これは1番線の駒とテールピースの間に引っかかるように付けているもので重さは1グラム位です。ただぶら下がっていて簡単に取り外せるものです。市販のL型の物やHillタイプのものは大体3.5g~5g位です。

このタイプのアジャスターはテールピース自体の重さを変えることがなくテールピースをフリーにできます、またHillタイプに見られる様に弦のかかる高さを変えてしまいE線の張力が増えてしまうこともありません。

このアジャスターを付ける最大の理由はそこにあって市販のアジャスターの何がいけないかというと、テールピースから出てくる弦のかかる角度を変えてしまいテールピースがねじれてしまう、テールピースの枕のカーブが崩れてE線だけ飛び出してしまう。それに加えてテールピースの片側に重さもかかるのでよりアンバランスになってしまいます。これらがクリアできていればL型の物でもHillタイプでもある程度のバランスは整えられるので良いのですが、重さの問題だけは無理です。楽器にとっては余計な重りが片側に乗っている状態ですので。

このアジャスターですら、ある時とない時では出る倍音に差が出るので出来ればアジャスターは付けない方が良いのですが付けるならこの程度が限度だと考えています。アジャスターが無くても意外とE線の調弦もできます、要は慣れですね。

よく、このアジャスターを付ければ音が変わるとか、響きが変わるとか耳にされると思いますが、重さやテールピースの角度が変わっていればバランスが変わるので音が変わるのは当たり前ですね。何故変わるのか、どんな要因でどう変化するのか分かったうえで変えるなら意味があると思いますが、とりあえず変えてみるのはあまりお勧めしません、もし交換してみようと考えている方がいたら今の状態をよく観察してみて交換したらどこがどう変化するのか調べた方が良いと思います。材料がチタンだから良いとかニッケルだからダメとかそう言った上辺の話ではなくてもっと根本の基本的な事だということを知ってほしいです。

当店で販売している楽器には初期オプションでこのアジャスターが付いていますがこのアジャスターを付ければ音が良い!!と言うことではなくて、付けないに越したことはないけれど、付けるならこれが今の所1番楽器に影響が少ないので付けているという感じです。これ以上に楽器に影響がなくて音のロスも少ない物があればもっと良いと思って色々試していますがなかなか良い感じにできません(^_^;)

ペグボックス内にアジャスターを仕込めることが出来れば楽器に与える影響が減るのでもっとアジャスター無しの音に近づくと思うのですが結局アジャスター無しが音も良いし、じゃあアジャスター無しで調弦することに慣れてしまうのが1番良いんじゃないか…とか、元も子もなくなってしまいますね。でもアジャスターはそんな物だと思います。自分でやってて言うのもどうかと思いますが、そこに拘って色々やってみてもあまり意味は無いと思います。でも‥やりますけどね(;一_一)だって、もっと良くなるかもしれないから‥

と、これが松本弦楽器なりのアジャスターへの考えです。これは以前のブログの記事の中の初心に還っての基本を踏まえた上でのことで楽器の状態によってはアジャスターを付けていた方が良い場合もあると思いますので全部が皆こうではないし、アクセサリー感覚で付ける人もいますので、それはそれで良いと思います。

以上がアジャスターのお話でした。次回はあご当てのお話をしようと思います。恐らくあまり見慣れないあご当てが登場しますのでお楽しみに!

ではでは次回m(__)m

 

 

 

Fittingの話 1

Fittingの話、最初はアジャスターについてお話ししていこうと思いますが、まず初めの大前提として付属のパーツに対する考え方をお話ししていきたいと思います。

松本弦楽器としての解釈なので世間のご意見などは多々あると思いますが、アジャスターや、肩当、顎あては楽器にとっては余計なもの本来は無くてもいいものであると思っています。

さすがにテールピースや、エンドピンは無くてもいいとは言えませんがエンドピンでもチェロの場合ピンの素材も大事になってくるとは思います。

ではなぜ余計だと思うかというと、楽器本体にとっては重さが掛かってその付属品があることによって音のなる運動の妨げになるから無いほうがいいと思うわけです、それにアジャスターの場合テールピースの片側だけに重さが掛かり、またアジャスターの形によってはテールピースの枕の傾きを壊してしまうためにバランスまで崩れてしまいます。

顎あてに関してもそうですが、これは顎あてのお話をする際に説明していこうと思います。

つまり、Fittingは楽器の運動エネルギーを損なわないように、妨げにならないようにしながら付けなければならない物、本来はなるべく無いほうがいいんだけども…と言う前提で取り付けています。

また楽器のバランスが整って来れば来るほどこの小さな重さやバランスの差が楽器の鳴り方に大きな影響を与えます。

ですので、うちで扱っているアジャスターを付ければ音が良くなりますよ〜とか、顎当てを変えてみたら音が良くなりますよ〜とか、そういう話ではないことをご理解していただきたいです。

そもそも楽器のセッティングを整えてから付属の話をするのが普通だと思いますし、土台がしっかりしていないのに上物をごちゃごちゃいじっても訳わからないと思います、これからするお話は楽器の状態を整えた上でのお話です。

ではアジャスターのことをお話ししようと思いますが、相変わらず前置きが長くなってしまったので、1度終わりますf^_^;

次回はちゃんとアジャスターのお話をしますm(_ _)m

Fittingの話

2015年のシリーズ、何にしようかと考えていましたが今回は楽器のフィッティングつまり俗に言うテールピースやペグ、あご当て、エンドピン、アジャスター等に関するお話をしようと思います。

この中ではこれらのパーツに対する考え方なんかを書いていこうと思います、またたぶん松本弦楽器だけでしか使わないであろうパーツも画像と一緒に載せていきたいと思います、もちろんその使用目的や何故そういう風になるのかも説明していきたいと思います。

相当マイナーなパーツもあるので初めてご覧になる方もいるかもしれませんがお付き合いください。

そんなシリーズ最初はアジャスターから行きたいと思います。

では次回から始まりますのでよろしくお願いします。

2015年 

あけましておめでとうございます。

本日より2015年仕事始めです、今年も気ままに記事を書いていきますのでお付き合い頂けたら嬉しいです。

今年は色々とネタが豊富に出てきそうなので沢山更新できそうです、頑張って記事を書き上げる所まで行きたいと思います。

ではでは、本年もよろしくお願い致します。

 

弦伸ばし器

お客さんからの依頼でチェロ用の弦伸ばし器を作ってと言われたので、作ってみました。

昔は弦メーカーでもあるピラストロ社でバイオリン用の弦伸ばし器は販売していたそうですが、今はもう生産中止で販売している所も無いので実物を見たことが無くどんなものなのか分らないまま作ってみました。

弦伸ばし器仕様用途は新品の弦の張り立ては中の芯線が伸びたりして音が騒ぐのでしばらくこの道具で弦を張って安定するまで弦を馴染ませるためのものです、大体1ヶ月くらいすると中の線が伸びるのでここから外して楽器に弦を取り付けます。昔は弦はガット弦が主流でしたのでこんな道具もあったと思うのですが、今はナイロンやスチールが主流なので無くなっていったんでしょうね。昔もチェロ用は無かったらしいですが…

弦を張って音を出してみるとエレキっぽい音がして面白かったです、これには駒のカーブなど付けて無いので引くのはちょっと難しいですがちゃんと音が出るのがすごいですね

出来てから、「ピラストロ 弦伸ばし器」でgoogle先生で調べてみたら、カッコいい弦伸ばし器が出てきました。

最初に見とけば良かったとちょっと後悔したのは言うまでもありません(-_-;)

 

弓の話 5

これまで長々と弓の話を書いてきましたが、今回で最後です。

今回は二つの弓の特徴、音の感じ等の違いについてです。ただこれは目で見て確認できるものではないので僕の意見と感覚的な言葉が多くなりますので伝わりにくい点も多々あると思いますがご理解頂けたらと思っています。

2つの弓の基本的な成り立ちが大きく違うことで音に大きな影響があります、なかったら可笑しいですよね。まず持った感じ、曲げ弓はバネのような弾力のある棒を持っている感じです。削り弓は木の枝を持っている感じです。同じ重さの弓でも2つを比べると曲げ弓の方が重たく感じ、削り弓の方が軽く感じられます。

自分で確認するのに解りやすいのは弓のフロッグ部分を持って(普段弾くように持ちやすい所で構いません)ヘッド部分を下に下げた状態から力を抜いた状態でスッとヘッドを持ち上げてみて下さい。そうすると弓の持っている弾力や反応の速さバランスなどが分ります。何となくこんな感じかなぁ~っと思えたらOKです。同じタイプの弓を比べてもそんなに差はありませんが、この曲げ、削りを比べたら一目瞭然だと思います。

では実際に弾いてみてどう違うのか、二つの弓の一番の違いは倍音の成分の違いだと思います。曲げ弓よりも削り弓の方が高い倍音の成分が多いと思います。音の感じで言うと曲げ弓の音は柔らかくウェットな感じの音、削り弓は曲げ弓に比べると硬めでシャープな感じだと思います。

では何故倍音の成分が違うのか、これは弓自体の反応の速さに関係していると思います。削り弓の方が曲げ弓よりも反応が速く、音の立ち上がりが早いので倍音が多いのだと思います。曲げ弓の方が削りに比べると反応の速さが落ちるので倍音の成分も少ないのだと思います。

反応が速い弓は楽器の状態によっては弓がすごく滑る感じがして毛の引っ掛かりが足らない感じがすると思います。では毛の量が足らないから滑るのかと思って、毛替えをして多く毛を入れて粘りの強い松脂を塗れば良くなるんじゃないかと思うかもしれませんが実は違います。これはまず弓うんぬんよりも楽器の状態を何とかしましょう、毛を沢山入れればそれだけ弓の重さも増えて毛と弦の接点も増えて弓が鈍い状態になるだけです、これは曲げ弓、削り弓関係なく弓のセッティングの話ですが…

話が脱線してしまいました(-_-;)

音の立ち上がり、倍音の成分の違いでかなり音の響きも違って前に書いたような柔らかい感じ、硬い感じ、太い感じ、細い感じ、感じ方は人それぞれ違うと思いますし、例えば曲げ弓を二人のプレイヤーが弾いたとき一人は柔らかいと言い一人は硬いと言い、削り弓はそれぞれまた逆に感じることもあると思いますが比べてみると対極に感じられると思います。

好みもあるしこっちの方が良い音だ!!なんて断言できませんがどちらが好きですか?僕は削り弓の反応の速さや持った感じが好きです、削り弓は八角形が多いので見た目もシャープで格好いいと思ってます。

ただ今巷には曲げ弓が殆どですので、気軽に比べようがないのが残念ですが、今当社で扱っているオリジナルの弓は削り弓です、名古屋の杉藤楽弓社さんにお願いして木を最初に削り出すところから削り弓の作り方そのままで作ってもらっています。

また杉藤さんにてお取扱いしているセンシティブシリーズも削り弓で1本ずつハンドメイドで作られています。 当社はオリジナル弓の値段は1つだけですが杉藤楽弓社さんではランク分けされた値段帯で販売されています、もちろん曲げ弓の販売もしておりますが、削り弓を個人でなく会社として販売しているのはおそらく世界中でここだけじゃないでしょうか。

最後に営業みたいになってしまいました…僕は杉藤さんの回し者じゃないですよ(-_-;)

ほとんどの方が曲げ弓しか知らない状態で削り弓って反応早くて良いですよ~とか言うつもりはありませんが、こんな弓もあるんだな~へぇ~位に思って頂けたらこれまで書いて来た甲斐があります。

長々と1年弱に(なってしまった)渡って書いて来た弓の話ですが、弓は楽器のおまけなんかじゃなく1つの立派な演奏する道具であり、その中にはいろんな使い勝手を求めて進化、発展してきた歴史があるということを知ってもらいたかったのでこれまで書いてきました。これを読んで下さった方々が自分の道具を選ぶとき何もわからずに値段だけ見て買うのではなく、実際に手に取ってその弓を弾いてみて、感じて欲しいです。持った感触はそのまま音になります。自分が気に入ってこれが良いと思えたらそれが良いと思います。こう書くと今までの材の話や歴史や弓の特性は何だったんだ?って思うかもしれませんが、そういうことは知識として知ったうえで自分の素直な感覚が1番大切だと思います。それは弓に限らず楽器もそう、同じです。

楽器は音を出す道具です、自分の演奏と言う運動を音に変換して、ちゃんと気持ちをダイレクトに変換する楽器が良い道具です。。こうなると以前に書いた初心に還っての中に書いた内容になりますので割愛。

と言うことで、弓の話はお終いです。ここまで読んで下さった方本当に長々と有難うございました。たまに更新さぼっていると激励のお言葉を頂いては書いて、さぼっては書いての繰り返しでこんなに時間が掛かってしまったこと反省しています。

また来年には何か違う話でもしようかな~とか考えているのでもし興味があっても期待せずに気長にお待ちください、もしくはネタください!!ネタの提供いつでもお待ちしてます!

ではでは、有難うございましたm(__)m

弓の話 4

こんにちは、弓のお話も終盤ですね。

今回は削り弓の廃れていった理由、いま世界中で使用されているほとんどの弓が曲げ弓であることの理由をお話ししていきたいと思います。

相変わらずの筆不精で申し訳ありません、本当…

では、削り弓の廃れて行ってしまった理由ですが、前回のお話で製作方法が違うことを書きましたが、まさにこれこそが理由そのものではないかと思います。散々引っ張っておいてこれかよ…とか思わずに見て行ってくださいね<(_ _)>

先ずは使用する材料の差です、木取りの段階で削り弓を1本分取ろうと思うと曲げ弓で2本分取れるくらいの材の差が出てしまい削り弓は同じ材で弓を作ろうとした場合に材料費が高くなってしまいます。けして安い材ではないですからどうせ作るなら1つの材の塊から沢山木取れた方がメーカーとしては嬉しいですね。

それに加えて曲げ弓であればまっすぐに木取るので無駄もないですし、何より切りやすいです。削り弓は最初からカーブをつけて削り出すために端材も多く出ますし最初からカーブで切るのは中々大変です。

故に大量生産に向いていた曲げ弓が本数も多く生産され広まっていたのではないかと思います。ただ大量生産が必要になったために曲げ弓の技術が進歩して行ったのか、曲げ弓の技術が進歩したために大量生産が普及していったのか、どちらが先か分りませんが、どちらにしても削り弓はその方向性とは違う1本作りの技法ですので製作者も減っていったのではないでしょうか。

元々削り弓の作り方をしていた作者が晩年には曲げ弓を製作していたり、3世代続くようなメーカーも初代は削り弓、2代目は半々、3代目は曲げ弓だけしか製作していないという歴史もあります。そうして徐々に廃れて忘れられていったのではないでしょうか。

実際僕はそんなに多くの弓を見てきたわけではありませんが、見てきた中ではペカット以降、例えばラミー、ボアラン、サルトリーなどは全部曲げて作られていると思いますし、その時代以降のメーカーで削りで製作していたフランスのメーカーを見たことがありません。

今のフランスの新作メーカーもほぼ曲げ弓です。ほぼと言うのは僕もすべてのメーカーを知っている訳ではないのでもしかしたら居るかもしれないということで、ほぼです。

もし今もフランスで削り弓があればどうなっているか分りませんが、その弓が良い弓か悪い弓かは別として弓の値段は格段に高くなるんじゃないでしょうか、曲げ弓に比べ手間とコストはだいぶ掛かっていますので値段も高くならざるを得ないでしょう。

そんな数々の要因から削り弓は廃れていったと考えられます。今の時代にフランスで削りの弓メーカーがいても面白いと思いますが、きっと日本には入ってこないでしょうね(^_^;)

普段皆さんが購入する弓の9割以上は曲げだとも最初の頃お話ししたと思います。残りの1割弱は今も残っているオールドの削り弓などです。なのでほとんどの方は削り弓の感触、音の出方など知らないと思います。次の回で2つの弓の特色などについてお話して行こうと思いますが、僕の感覚でのお話になるので分りにくいかもしれませんが興味のある方は是非どうぞm(__)m

ではまた次回、次回は間を空けずにすぐに更新する予定です。ではでは。

台風一過

御苑2

今朝はどうなることかと思いましたが、夜のうちに過ぎ去ったようで朝から快晴です。

工房から見える景色にも雲一つない空で気持ちが良いです、今年はもうこれで台風が打ち止めになってくれるともっと良いんですけどね(^_^;)

何も変わっていないようで…

毎日工房に来て、楽器の入れ替わりや自分の道具の変化には気を付けているけれど、いつの間にか工房のサボテンが新しい葉?幹?(そう言えばなんて言うのか気にしたことが無かった(^_^;))を伸ばしている。

トゲにあたる部分は葉が硬く変化したものらしいけど最初はちゃんと葉が出て、それが小さくなってトゲになるなんて知らなかった。伸びていく部分は周りの緑よりも新緑らしい黄緑で確かにここが今伸びているんだなと実感できる。

何も変わらない様でいて確かに変わっている日常に触れた瞬間でした。

いつか花も咲くと良いな(^^)

サボテン

楽器の重さ

図この図は6月中に親方の製作した楽器の重さを測り出したのがきっかけで楽器の重さは湿度の変化によってどんなふうに変化するのか?という疑問の元に新作の楽器(A)、モダン(製作時期1920年代)の楽器(B)、製作から10年ほど経過した楽器(C)の3本の重さを毎日計測してその時の天気と湿度を合わせて計測したものです。

この図の湿度だけ見ると恐ろしいほどの湿度の変化、また高湿度ですが当店の楽器の保管の仕方として普段人間が生活するのと同じように楽器も保管するというのがモットーで無理な湿度管理はしておりません。楽器はショーケースにも入っていませんし、過度な除湿や加湿もしません、自然の気温と風、エアコンは使いますが人の生活空間と同じ様に管理していますので湿度だけ見るとすごいことになっていますがご了承ください。

平均的に楽器の重さは460g~480g位でパーツや材料の重さで前後する事はありますが大体この位です、図のVnAは飛びぬけて重たいですが、これは親方の製作した楽器です、理由は簡単で楽器の表板、裏板が厚いためです。パーツは軽いのに・・・ごついです。

それぞれの重さはあるとして、グラフを見ると一目瞭然なのですが、湿度が高くなると楽器の重さが比例して重くなっているのが分ると思います。逆に湿度が下がってくると重さも軽くなるのが分ります。しかも3本とも綺麗に同じように変動しています。

つまり楽器の材料、木が空気中の湿度を吸って重たくなったり乾燥して軽くなったりしているということですね、普通に考えれば当たり前だと考えると思いますが、実際計測して見てみるとこんなに顕著に表れるとは思いもしていなくてビックリしました。VnAは出来たては502gあり、それから計測を始めるまで日数があったのですが6月11日には512gまで増えています。10gも水分を吸っているということですね、そりゃあ湿度が増えると楽器の調子がおかしくなるよな~って妙に納得してしまいました(^_^;)

バイオリンですら10g前後は増えるのでチェロなんかはもっとすごいことになるのではないでしょうか?軽く50gくらい増えそうです・・・

この結果を受けて常に安定した湿度で質量も一定に管理した方が良いのではないか?と思うかもしれませんが、楽器の状態も人間の状態と同じように常に動いて変動しているものなんだなということを知って頂けたら嬉しいです。

人も湿度が高くなると気持ち悪いし体調も崩してしまう人もいます、それと同じ事ですね。

逆に急激な湿度変化の方が楽器にも人にも負担になりますね。

例えば、湿度がすごいからと言ってケースに乾燥剤を入れたりするとケースから出した途端に急に湿気たりもしますのでご注意ください。もちろんその逆もあると思います。

こんな風に毎日楽器の重さを計測したこともなく普通に仕事をしていましたが、やってみて初めて分かることもあり、とても面白い結果になったので勉強になりました。まだまだ分らないことだらけで面白いですね(^^)

井田